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セラミックの被せ物、詰め物のメリット

歯科コラム
2018.07.26(木)

セラミックの被せ物、詰め物のメリット

 

歯を削った部分や、根の治療を行った部分には修復物を装着して機能を回復させます。

修復物には保険適用のものと、セラミックに代表される保険適用外のものがありますが、どのように違うのでしょうか。

またセラミックのメリットについても併せてご紹介します。

■「銀歯は安価」ですが・・・

歯の詰め物や被せ物には色々な種類がありますが、いちばんよく知られているのは「銀歯 」ではないでしょうか。

銀歯とは、金銀パラジウム合金で作られた詰め物や被せ物のことで、銀歯とは一般的な呼ばれ方です。

なお前歯の場合は見える部分は白いレジン、裏側と 内側は金属になります。

金属のため強度が優れており、摩耗が少ない素材です。

そして銀歯は保険が適用されるため、比較的安価で作成できます。

また「ちゃんと噛めれ ば銀歯でもなんでもいい」とお思いの方もいるかもしれません。

しかし銀歯には、メリットよりもデメリットのほうがはるかに多い素材なのです。

銀歯が持つデメリットをまず挙げてみましょう。

 

・銀歯の下で新たな虫歯になる「二次カリエス」のリスクが高くなる

・歯ぐきの黒ずみ(メタルタトゥー)の原因になる

・金属アレルギーを引き起こす可能性がある

・劣化しやすい

・審美性に劣る

 

以上挙げた中でも特に大きなデメリットは、二次カリエスです。

 

銀歯は歯と修復物の間にどうしても段差ができるため、その隙間から虫歯菌が入り込み、虫歯が広がります。

二次カリエスになると、当然再治療が必要になりますが、金属素材を新たに装着してもま た再治療となり、再治療を繰り返すことで最終的には歯を失ってしまう可能性が高くなるのです。

それ以外にも銀歯にはメタルタトゥーや金属アレルギーなど、様々な問題を抱えています 。

この金属素材が抱える問題点を解消するのが、セラミックなのです。

 

■セラミックがもつメリットとは

セラミックとは陶器でできた素材で、白く透明感のある美しさが特徴です。

また汚れが付きにくく、美しさが長持ちします。

詰め物、被せ物どちらにも使え、特に前歯の被せ物は保険のものとは比較にならないくら い自然で美しい歯を取り戻すことができます。

セラミックの特徴は、このように審美面に優れているだけではありません。

銀歯の最大のデメリットである二次カリエスを防ぐためには、セラミックを使った治療が最も有効なのです。

セラミックは歯と修復物の密着性に優れており、ほとんど隙間ができません。

そのため虫歯菌が入り込みにくく、内部で虫歯になるリスクが低いことが大きな特徴です。

そのため再治療をする必要性があまりなく、被せ物だけでなくご自身の歯を長持ちさせることができるのです。

また全てがセラミックでできているオールセラミックは金属を一切使用していないため、金属アレルギーや歯ぐきの変色を引き起こしません。

美しさも長持ちすることから、機能面と審美面を兼ね備えた理想的な修復物であると言えます。

 

■歯と体に優しいセラミックで、美しい口元を取り戻しましょう

銀歯は二次カリエスのリスクとともに、口を開けた時にとても目立つため審美面コンプレ ックスを感じることもあるかもしれません。

セラミックは審美面はもちろん、体にも優し い素材です。

ご自身の歯を長持ちさせるためにも、セラミックによる治療を視野に入れてみてはいかがでしょうか。