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ハイブリッドとは?

歯科コラム
2018.07.23(月)

ハイブリッドとは?

 

ハイブリッドと聞くと、ハイブリッドカーが思い浮かびますね。

ハイブリッドとは「異な った要素を混ぜ合わせたもの」という意味で、車ではガソリンと電気ということになりま す。

歯科にもハイブリッド素材がありますが、歯科におけるハイブリッドとはどのような ものでしょうか。

■ハイブリッドについて

歯科治療におけるハイブリッドとは、歯科用樹脂素材のレジンとセラミックの粒子を混ぜ合わせた素材で、

ハイブリッドインレー、ハイブリッドクラウンといった修復物で使われ ます。

このハイブリッドセラミックは、材質的にどちらかといえばはレジンに近いでしょう。

 

■ハイブリッドセラミックの特徴とは

セラミックの利点とレジンの利点を併せ持ったハイブリッドセラミックですが、どんな特徴があるのでしょうか。

セラミックは経年による変色や劣化が起きにくく、天然の歯とほぼ見分けがつかないくらい自然な美しさがあります。

また金属を使っておらず、金属アレルギーや歯ぐきの変色を 起こしません。

対するレジンですが、適度な柔軟性があるため、対合の歯を痛める心配があまりありません。

またセラミックに比べて安価であることから、虫歯治療など保険診療でよく使われます。

レジンはセラミックほど強度が強くありません。

また摩耗しやすいため、使用するうちに 擦り減ってしまう可能性もあります。

このようなレジンのデメリットを補うのが、セラミックです。

レジンでは審美的にやや劣 りますが、セラミックを混ぜることで見た目が自然に仕上がります。

またオールセラミックよりも安価であり、レジンだけに比べると強度が上がります

 

■ハイブリッドセラミックが向く部位について

ハイブリッドセラミックは、オールセラミックやジルコニアに比べるとレジンの割合が多いため、強度のやや不安が残ります。

奥歯、特に噛む機能として最も力が必要となる第一大臼歯では、

強度不足が懸念されるためハイブリッドセラミックよりもオールセラミック 、またはジルコニアが向いています。

小臼歯はそこまで大きな力を必要としないため、ハイブリッドセラミックで十分対応できるでしょう。

また前歯もハイブリッドセラミックで対応できますが、オールセラミックと 比べると審美面はやや劣ります。

 

■ハイブリッドセラミックの特徴を理解したうえで、最も適した方法を選びましょう

ハイブリッドセラミックについてお話をしました。

レジンにはない部分をセラミックで補うハイブリッドセラミックは、オールセラミックには劣るものの、レジンに比べると機能面や審美面で優れています。

どの修復物がご自身にとって最適なのか、よく相談したうえできれいな歯を取り戻しまし ょう。