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自費の補綴物とは

歯科コラム
2018.07.29(日)

自費の補綴物とは

 

補綴物とは、虫歯や歯周病などで削った部分を補うための詰め物や被せ物のことです。

補綴物には銀歯に代表される保険適用のものと、それ以外の自費のものがあります。

では自費の補綴物にはどんな種類があるのでしょうか。

また特徴についても併せてご紹介したいと思います。

 

■保険適用と自費診療の違いについて

歯科治療では、保険の適用が認められている治療法や歯科材料があり、安価で治療を受けることが可能です。

ただし保険診療は、最低限の機能回復を目的としており、審美面はまず考慮されません。

例えば保険診療で行われる虫歯治療で使用できる歯科材料は、レジンと金銀パラジウム合金を使った詰め物および被せ物です。

また失った歯の機能回復治療では、保険では入れ歯かブリッジとなり、

インプラントは選択できないなど、治療方法に制限が出てきます。

これに対し、自費治療は機能回復だけでなく、審美面やより精度の高い素材を使った治療法や補綴物を選択することができるため、

高度な治療や最先端の治療技術を受けることが 可能となります。

このように、保険診療と自費治療では使用できる素材や治療法の選択肢が大幅に異なることが大きな違いです。

 

■自費の補綴物の特徴とは

保険適用の補綴物は、金銀パラジウム合金を使った詰め物および被せ物です。

強度が高く、安価で治療ができる反面、銀歯の中で再び虫歯になる二次カリエスになりやすく、

再治療を繰り返すことから歯を失うリスクが高くなります。

また口を開けた時に銀歯は非常に目立つため、銀歯にコンプレックスを抱えてしまうと笑顔に自信を持てなくなってしまうでしょう。

いっぽう自費の補綴物は、セラミックに代表されるように白く美しい素材で作られており、機能面はもちろん、審美面も考慮されています。

白く美しい歯は自然と笑顔になり、生き生きとした表情を作り出すものです。

また歯と補綴物との密着性に優れており、二次カリエスになりにくいことも大きなメリットです。

加えて汚れにくく、変色しにくいことから長持ちすることも自費の補綴物の特徴 と言えるでしょう。

自費の補綴物の種類について では自費の補綴物の種類をご紹介します。

<<インレー>>

・セラミックインレー・・・セラミックを使った詰め物で、天然歯とほとんど変わらない自然な美しさを再現でき

             る。金属アレルギーの心配がない。

・ハイブリッドインレー・・・レジンにセラミックを混ぜたもので作られた詰め物。セラ ミックインレー同様、歯

              の色に近いため、見た目が美しい。ただしレジンの特性上、経年 とともに変色する

              可能性がある。

・ゴールドインレー・・・金合金。最も歯に適合しやすく、対合の歯にも優しい。同じ金 属でも金属アレルギーを

            起こしにくいが、見た目に目立つ。

 

<<クラウン>>

・オールセラミッククラウン・・・全てがセラミックで作られた被せ物。透明感があり、 自然な美しさが特徴。特

                に前歯に適している。

・ジルコニアセラミッククラウン・・・内側にジルコニアを使い、表面にセラミックを焼き付けた被せ物。白く美

                  しいだけでなく、強度に大変優れているため、奥歯に適している 。

・ハイブリッドセラミッククラウン・・・レジンにセラミックを混ぜた被せ物。審美性は オールセラミックなどに

                   比べるとやや劣りますが、保険のレジンと比べると変色しにくい 。 多

                   少の摩耗がある。

・メタルボンド・・・内側に金属のフレーム、外側にセラミックを焼き付けた被せ物。強 度に優れているが、内側

          に金属が使われていることで金属アレルギーやメタルタトゥーの リスクが伴う。

 

■機能面と審美面に優れている自費の補綴物

自費の補綴物についてお話をいたしました。

自費は確かに保険診療と比べると高額は費用 が必要になります。

しかし二次カリエスに伴うリスクを考えると、精度の高い自費の補綴物を選択するほうが、結果的に治療費を抑えることができる場合もあります。

また体の健康面から考えても、精度の高い自費の補綴物のほうが格段に優れています。

長い目で見て、どちらの治療法を選択するのがよいのか考慮して、治療法を選ぶとよいでしょう。