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歯磨き粉の種類と効果

歯科コラム
2018.07.20(金)

歯磨き粉の種類と効果

歯磨き粉には非常に多くの種類が販売されており、どれを使ってよいのか迷うかもしれませんね。

歯磨きの目的はプラークの除去です。

プラークコントロールは虫歯や歯周病を予防し、健康な歯を作り上げる基本となります。

またそれ以外にも歯磨き粉には歯の汚れを落とす、白くする、歯質を強くするなど色々な効果を持っています。

歯磨き粉にはペースト状の他に、ジェル状のものや液体歯磨き剤などがあります。

そして歯磨き剤に含まれる成分により、化粧品と医薬部外品とに分けられます。

では歯磨きを行うことでどのような効果を得ることができるのでしょうか。

歯磨き粉の持つ効果をざっと挙げてみましょう。

 

・虫歯予防

・歯周病予防

・ホワイトニング効果

・ステイン除去

・口臭予防

 

まず注目すべき点は、やはり虫歯予防でしょう。

現在販売されている歯磨き粉の多くは、 フッ素が配合されています。

中には高濃度のフッ素が配合されているものもあり、日常生活からフッ素を取り入れて歯質を強化し、

虫歯にならないための予防として効果が期待されるのが伺えます。

 

歯周病も虫歯と並んで歯を失う原因の一つであり、日常の歯磨きにおいてプラークコントロールをしっかりと行うことが大切です。

歯周病ケアに適した殺菌成分が配合された歯磨き剤を選ぶことで、

歯周病に対するリスクを少しでも低減させることを目的としています 。

歯の健康だけでなく、白く美しい歯を求める審美志向が高まっている背景を受けて、ホワイトニング効果のある歯磨き剤が非常に増えています。

汚れを浮かして取るステイン除去効果の高いものや、汚れが付着しにくい成分が配合されているものなど、

ホワイトニングという文字が目を引く歯磨き剤がとてもたくさん販売されています。

しかし歯を白くするホワイトニング成分とは、過酸化物です。

過酸化物は医療機関のみ扱うことができるため、国内で販売されている歯磨き剤には過酸化物を含んでいるものはないのではないでしょうか。

口臭予防の歯磨き粉もよく目にしますが、口臭の原因が虫歯や歯周病などの場合、根本的な原因を改善しないと歯磨き粉だけでは限界があります。

まずは治療すべき部分はないかどうかを確認し、その上で口臭予防効果のある歯磨き剤を使うようにしましょう。

洗口剤やデンタルリンスも併せて使うことで、より効果を実感することができます。

ブラ ッシングで汚れをきちんと取り除いたあと、お口の中に含ませて隅々まで行き渡らせるようにします。

仕上げのデンタルリンスは細菌の低減、口臭予防など様々な効果が期待できます。

たくさん売られている歯磨き粉を目の前にして、どの歯磨き粉をえらべばよいか迷うときは、ご自身の歯の状態に応じたものを選ぶようにするとよいでしょう。

また歯科医院でも、歯科衛生士が患者さんのお口の中に応じた歯磨き粉や歯ブラシを選んでくれます。

たくさんありすぎて迷う場合は、まず歯科医院で相談してみるとよいでしょ う。