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自費の補綴物は保険よりも細菌が付きにくいのはなぜ?

歯科コラム
2018.08.01(水)

自費の補綴物は保険よりも細菌が付きにくいのはなぜ?

 

お口の中には非常にたくさんの細菌が存在します。

虫歯菌や歯周病菌ももちろん数ある口 腔内の細菌であり、それ以外にも様々な細菌が口の中に潜んでいます。

私たちは日常生活のひとつとして歯磨きを毎日行います。

歯磨きを行うことで食べかすを 取り除き、お口の中をキレイにして歯とお口の中の健康を守ります。

しかし銀歯など、保険適用の補綴物がある部分は、細菌が付着しやすい状態になっており 、

虫歯リスクが高まってしまいやすいのです。

保険の補綴物は、レジンと金属素材になり、安価で治療することができますが、様々な問題点を抱えています。

特に金属の補綴物は歯との密着性に劣り、どれほどセメントでしっかりとくっつけてもぴ ったりと密閉せず、

詰め物や被せ物と歯の間にわずかな段差が生じてしまいます。

その段差の隙間から虫歯菌などの細菌が入り込んで、二次カリエスが引き起こされてしまいます 。

また前歯の被せ物は表側がレジンですが、レジンはプラスチックと似ており、

使用しているうちにレジンの表面に傷がついて、そこに細菌が入り込みやすくなってしまいます。

細菌が付くと匂いの原因になり、口臭として表れてしまうことがあります。

 

では自費の補綴物はどうでしょうか。

セラミックなど自費の補綴物の最も優れている点は、歯との密着性に優れていることです 。

歯と補綴物の間に隙間がほとんど生じず、特殊なセメントで装着するため細菌が入り込むことができません。

保険の補綴物における最大のリスクである二次カリエスを防ぐためには、自費の補綴物が最も効果が得られるのです。

 

また自費の補綴物はプラークや細菌が付着しにくい素材であることも注目すべき点です。

細菌やプラークが付着しにくいことは、二次カリエスのリスクを低減させることになり、二次カリエスによる再治療を避けることが可能となります。

再治療を繰り返すと、いずれ歯を失う結果となり、お口の健康だけでなく全身の健康にも 大きく影響してしまいます。

 

歯と体の健康を考えると、自費の補綴物は非常に優れた治療法だと言えるでしょう。

とは言うものの、お口の中に細菌がいる限りは虫歯や歯周病のリスクを常に抱えていることになります。

歯磨きをしっかりと行い、お口の中の細菌を少しでも減らすことが補綴物を長持ちさせる秘訣です。

 

また定期検診も必ず受診するようにしましょう。

二次カリエスのリスクが低いとはいえ 、100%安心というわけではありません。

治療した歯に問題はないなど、定期検診でしかわからないことはたくさんあります。

大切な歯を失わないよう、普段から気を付けておきましょう。