おとわ歯科医院 お知らせおとわ歯科医院 お知らせ

C1、C2、C3、C4の違いは

歯科コラム
2018.06.24(日)

C1、C2、C3、C4の違いは

虫歯は進行具合によって表記の仕方が異なります。

学校の歯科検診などで「C1」という文 字を見たことがありませんか?

虫歯は進行具合により分類されますが、いったいどのような違いがあるのでしょうか。

 

■虫歯とは

虫歯は、プラークの中に棲みついた虫歯菌が作り出す酸によって歯が溶ける病気です。

歯の表面のミネラル分が溶け出す状態が続くとやがて穴が開き、痛みを伴うようになりま す。

歯の表面が少し溶けることを「脱灰」と呼び、まだ歯の表面に穴が開いていない状態です。

脱灰は削らずに治癒することが可能です。

しかし脱灰が進み、エナメル質に穴が開いてしまうと自然治癒は難しく、歯を削る治療が必要になります。

・虫歯の進行具合と歯の状態について

 

 C0(シーオー)

・・・歯の表面が少し溶けて白く濁っている「脱灰」状態で、要観察の歯。

   適切なブラッシングやフッ素塗布などで削らずに様子を見る。

   穴が開いておらず、痛みなどの自覚症状もないため自分ではわかりにくいため、定期検診で見つかることが ほとんど。

 

C1

・・・エナメル質が溶けて穴が開いた状態。

   まだエナメル質で虫歯がとどまってい るため痛みは感じないが、

   自然治癒は不可能で、歯を削ってレジンで詰める治療を行う。 

 

C2

・・・エナメル質の内側にある象牙質まで虫歯が進行している状態で、

   甘いものや 冷たいものが滲みる状態。神経を残せるか残せないかギリギリの状態の場合もある。

   削るとき痛みを伴うことが多いため、痛みを感じないよう麻酔を使うこともある。

 

C3

・・・虫歯が歯髄(歯の神経)まで進行している状態。

   激しい痛みを伴い、何もし なくてもズキズキと脈を打つような痛みを感じる。

   汚染された神経を取り除いて根の治療が必要になるが、自分の歯を残すことは可能。 

 

C4

・・・歯が溶けて根だけになった状態。既に神経が死んでしまっているため、あれほど激しかった痛み(C3)

   を感じなくなる。残念ながら歯を残すことはできず、抜歯になる。

   なおきちんと治療をしないと膿が溜まり、歯ぐきが腫れるだけでなく、発熱など全身に影響が出てしまう。

 

■虫歯が進行しないよう、自覚症状がある場合はすぐに受診しましょう

ちょっと痛い、冷たいものが滲みるなどの自覚症を感じたときは、既に虫歯が進行した状態で自然治癒は難しく、治療が必要になります。

症状が軽いうちは治療も簡単に終わるこ とがほとんどです。

虫歯は放置するとどんどん進行してしまいます。

処置が遅れれば遅れ るほど治療にも時間がかかり、治療費も高くなっていきます。

少しでも自覚症状を感じたら、できる限り速やかに歯科医院を受診しましょう。

またC0は自分ではわかりにくく、定期検診で発見されるものがほとんどで、自然治癒が可能なレベルです。

歯を削らずに治すことができるのはC0だけです。

歯は一度削ると二度と元に戻りません。

定期検診を受診し、要観察歯がないかどうかを 確認することは非常に重要です。

日常のブラッシングとともに、定期検診も必ず受診し、予防に努めましょう。